CUDA+GPGPU、C++、C#などのプログラムについての備忘録がわり
Posted by サンマヤ - 2013.05.19,Sun
前回のつづきで、都立高校入試問題の理科について書きます。
今回は大問の1と2について、具体的にコメントしていきます。
問題をここで再掲するのはなんなので、
問題と解答はこちらからダウンロードするなりして、手元に置きながら読んでください。
前回の記事はこちら
【都立高校】平成25年度都立高校入試問題分析・理科編その1
今回は大問の1と2について、具体的にコメントしていきます。
問題をここで再掲するのはなんなので、
問題と解答はこちらからダウンロードするなりして、手元に置きながら読んでください。
前回の記事はこちら
【都立高校】平成25年度都立高校入試問題分析・理科編その1
平成25年度 都立高校入試問題 理科
大問1 小問集合について
問1 状態変化の分子論的理解(難易度2)
さいしょにこの問題をぶつけてくる辺り、出題者の意図が見えてくる。
物質についての理解として、きちんと分子というものが分かっているのか、ということを問う問題だ。
こういう物質の構成を分子・原子・イオンというレベルで説明するのは、
最近の指導要領で拡充されてきた部分であり、
増やされた部分についてちゃんと教えなさいというメッセージでもある。
分子は、勝手に増えたりしないし、体積が膨らんだりもしない。
また、エタノールは熱湯ぐらいでは熱分解しない。
物質の状態変化は、分子の「つながり方」の変化である、
ということを理解していれば間違えようのない問題だが、
この問題の正解率がどの程度になるかというのは、
新しい指導要領がどの程度浸透してきているかを測るものさしになるだろう。
まずは、「元素」「原子」「分子」について、それぞれ説明できるようにしておきたい。
また、物質の状態とは何か、ミクロ的理解も整理しておこう。
問2 オームの法則(難易度1)
並列回路の性質と、オームの法則を理解していれば簡単だったろう。
まず、並列回路ではそれぞれの抵抗にかかる電圧は等しい。
また、V=IRの関係から、
電圧が等しければ、抵抗が大きいほど電流は小さくなる。
これは「反比例」の関係になるわけだが、
こういった数量の間の関係は頭にいれておきたい。
問3 有性生殖:減数分裂と染色体(難易度1)
まず、精子と卵といっているので、有性生殖と考えていいだろう。
ということは、減数分裂でそれぞれ4本ずつの染色体を持つ。
そして、受精によって合わさることで8本に戻る。
これは基礎問題だったと思う。
問4 恒星の日周運動(難易度1)
図2が北(北極星を中心に回っている)、
図3が東(右上に向かっている)。
これは覚えるしかない。
問5 食物連鎖(難易度2)
草食動物が増えれば、彼らが食料とする植物は減り、
彼らを食べる肉食動物が増える。
これは普通に考えれば分かることだが、
授業時間が足りなくなるなどで、この辺のことはあまりきちんと教えられていない印象がある。
それを加味して「難易度2」にした。
正解率の発表がどうなるか・・・
問6 原子モデル(難易度2)
これも原子モデルについて問う問題。
これにはいくつかのポイントがある。
まず、できる物質が酸化銅であり、その化学式がCuOであることを覚えておかなければならない。
次に、酸素のような単体の気体は、2つの原子が結合した分子の状態になっている
(希ガスを除く)
ということを理解している必要がある。
この二つを踏まえれば答えはエになる。
大問2
問1 単子葉類の特徴(難易度1)
イネが単子葉類であることと、その単子葉類の特徴を覚えていれば解ける。
レポートを読めば、「ひげ根」「葉脈が平行」ということもヒント。
特徴と代表的な植物は覚えておこう。
問2 結晶のでき方(難易度3)
レポートを読まなくても解ける問題は多いが、
この問題のように「レポートを読んでもほとんどヒントにならない」ものは珍しい。
まず、水分が蒸発する条件だが、「蒸発」するのだから水がなくなる必要がある。
ということは、海水が閉じ込められ、流入がなくなる場合が当てはまりそうだ。
次に粒が大きな食塩を作る方法だが、製塩の方法を知っていればいいが、
そうでない場合はどう考えるか。
実験などで大きな結晶を得るときどうするか、ということはやっただろうか。
ゆっくり結晶を作ると、大きな結晶ができやすい。
自然乾燥の方が大きな結晶ができると考えていいだろう。
以上から、答えは「ア」だろう。
最初、不純物の問題とおもったが、結晶の作り方というだけでも対応できそうだ。
難易度3にする必要はないかもしれない。
問3 食塩の濃度(難易度2)
濃度について理解していればすぐ分かるのだが、
うっかりすると間違えるので難易度2にした。
濃度=食塩÷(水+食塩)×100
という()の中に注意。
1kg(1000g)の水に35gの食塩を入れても、全体が1035gになるので、
濃度は3.5%に満たない。
だから、少し多めにいれて36.3gが適当だろう。
問4 温度と密度・熱の伝導(難易度1)
一般に、温度が上がれば膨張して密度は減り、軽くなる。
逆に、温度が下がれば収縮して密度が上がり、重くなる。
(低温の水は例外だが)
軽くなれば上昇し、重くなれば下へいく。
こういう現象を「対流」という。
なので答えは「エ」になる。
ということで、大問2までコメントしてみました。
例年より難しいと感じた人が多かったのではないでしょうか。
次回は、地学と生物の解説をしたいと思います。
PR
Comments
Post a Comment
カレンダー
リンク
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[11/19 矢野 忠]
[02/25 山本義和]
[07/08 hirota]
[07/06 hirota]
[02/05 矢野 忠]
最新記事
(04/04)
(01/11)
(05/17)
(06/07)
(09/09)
最新トラックバック
プロフィール
ブログ内検索
最古記事
(07/15)
(07/15)
(07/16)
(07/16)
(07/16)
カウンター
忍者アナライズ
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"