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CUDA+GPGPU、C++、C#などのプログラムについての備忘録がわり
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Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by サンマヤ - 2013.05.23,Thu
前回に続いて、平成25年度理科の問題解説をしていきます。
今回は大問3(天気)と大問4(生物)です。

これまでの記事
【都立高校】平成25年度都立高校入試問題分析・理科編その1

【都立高校】平成25年度都立高校入試問題分析・理科編その2




大問3 天気

問題の概要

5月の東京で3日間天気を観測した。
観測した内容は、温度・風力・風向・雲量・降水の有無である。
これらの結果を読み解くことが求められる。

問1 (難易度2)
ポイントは、まず雲量が8までは<晴れ>ということ。
感覚でなく、晴れの【定義】を正確に覚えておこう。
また、風船は南南東に動いている。
ということは風向は逆の<北北西>からということになる。
方角の呼び方を覚えていることが必要。
16方位については、
4方位(東西南北)+傾いている方向
という命名法になっている。
つまり、北北東=北+北東(大まかにいうと「北」なんだけどちょっと「北東」によっている)
という作りになっている。これを理解できていれば覚えるのも難しくないだろう。
また、風向きは動く方向と逆からということも忘れないようにしよう。

問2 (難易度2)
湿度の計算は苦手な人が多いので、おさらいしておこう。
湿度(%)=水蒸気量÷飽和水蒸気量×100
飽和水蒸気量は温度で決まり、これはグラフが与えられている。
3日目の12時は表より26℃ということなので、
グラフから24.5gぐらいと分かる。
一方、実際の水蒸気量はそのときの「露点」から分かる。
実験の(3)から、4℃で水滴がついたということで、
このときの露点は4℃なので、グラフより6.4gぐらいということがわかる。
というわけで、
湿度=6.4÷24.5×100=26.1...
ということで約26%になり、答えはウ
湿度計算は頻出問題なので、計算方法を正確に覚えておこう。

問3 (難易度2)
天気図の読み取り問題。
だが、天気と温度の変化から、これら4つの天気図を判別するのは難しい。
ここは「季節ごとの特徴的な天気図」を判断材料にしよう
ポイントは、この観測が5月に行われたということ。
つまり季節は春。
選択肢の天気図はそれぞれ
ア 移動性低気圧=春
イ 梅雨前線=梅雨
ウ 台風=秋
エ 縦型の等圧線・西高東低=冬
ということで、アがもっとも近い。

どれも基本的な問題だが、一つ一つ確実に内容を覚えておきたい。


大問4 生物分野(消化酵素)

問題の概要

生物分野だが、実験内容的には化学に近い。
消化酵素の働きについて理解していることが求められる。
また、科学実験というものがどのように成立しているのか、
実験の<組み立て>の理解も必要だ。

問1 (難易度 記述1・記号2)
沸騰石の役割など、実験に使う道具や安全性への配慮という問題はよく出る。
(このほかには、試験管を傾ける向きや、火を止めるときの操作順など)
沸騰石は、「突沸(急激な沸騰)によって熱湯があふれることを防ぐ」
実際に実験をいくつか行っていれば普通に分かるだろう。

後半。これは「対照実験」といって、何もないときということを比較のために用意する。
それによって、実際にその酵素が存在することによって、結果が変わるということが確かめられる。よって答えはイ。
こういう設問は、大学入試のセンター試験も含めてよく出るが、
意外と間違う人が多い問題でもある。
実験とは、比較によって成立するということをよく理解しておこう。

問2 (難易度1?)
この設問は、ちょっと問題がある。
実験結果からは、消化酵素XとYの働きは分かる。
だが、人の消化液との比較をいうならば、実験として消化液を使ったものを用意しなければならないはずだ。
そうでないならば、本来「実験結果から分かる」とはいえない。
だが、問題設定上そのような実験がない以上、
これは人の消化液のはたらきについては知識として持っていることを前提としていることになる。
つまり、ただの暗記問題ということになる。
でんぷんを分解するのはだ液、たんぱく質を分解するのは胃液なので、
答えはエになる。

問3 (難易度2)
酵素Xがたんぱく質を、酵素Yがでんぷんを分解するか確かめるのだから、
それぞれを単独で実験しなければ意味がない。
なので、ウやエのように混合した溶液を使ってしまってはどちらの作用か区別できないのでありえない。
よって、アとイに絞られる。
次に予想される結果だが、
酵素には「基質特異性」という性質があり、ある特定の物質にしか作用しない。
つまり、結果としては何もおきないはず。
となると、でんぷんが残っている試験管Aでは青紫色になり、
試験管3のかつおぶしも変化しない。
よって、答えはアになる

さらに進んだ実験などではあるかもしれないが、
このような基本的な実験で混ぜるということはありえない、と思っていい。
あとは、ヨウ素デンプン反応やベネジクト液、石灰水など、
物質の有無などを確かめる方法については正確にまとめておこう。


今日のところはここまでにしておきます。
次回で平成25年度分の残りをすべてレビューする予定です。
ではまた。

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Comments
26年度都立について
お忙しいところ申し訳ありません。本年度、子供が都立を受けたのですが、3(3)が私もわかりません。平行になる理由はなぜなのでしょうか。お時間ありましたらお教え願います。
Posted by 山本義和 - 2014.02.25,Tue 09:31:14 / Edit
Re:26年度都立について
この問題はちょっと難しいかもしれません。
が、同じような見え方をするということは、
地軸と「地球ー太陽」のなす角=地軸と「地球ー月」のなす角
になっていなければならない、ということです。
詳しい説明は独立した記事として作ります。
少々時間をください。

2月28日追記
この問題は出題ミスが発見されましたね。
問題の解釈によってはイの答えもありうる、ということです。
Posted by - 2014.02.28 at 22:21
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